こんにちは!まるたかです。
プラスやマイナスなどのドライバーってどこの家にもよく常備されているのではないかと思います。
最近はDIYが人気なのでハンドツールだけではなく電動ドライバーをお持ちの方も増えていると思いますが、回せば使える簡単な工具なので正しい使い方を知らずに使っている方も多いと思います。
そこで今回は製造業で25年以上ネジ締めを経験し、教えてきたことをわかりやすくご紹介したいと思います。
最後まで見ていただけると意識するだけでネジ締めトラブルが確実に減る方法をご紹介しますのでご覧ください。
*この記事では初心者向けの基礎についてのご紹介なので経験者の方はご存じの事かと思いますのでご了承ください。
正しいドライバーの種類サイズを選択する
作業にはネジの頭の形状に合わせたドライバーの種類サイズを選びましょう。
ネジにはいろんな種類やサイズがあります。ドライバーもそれに合わせた数だけ種類やサイズがあります。プラスドライバーの場合はNo.00から始まりNo.0,No.1,No.2,No.3があります。
ネジの頭の溝より小さいもしくは大きいものを使うとネジの頭がつぶれてしまう原因になるのでやめましょう。
ドライバーの種類について詳しくはこちらの記事をご覧ください▼▼
ドライバーの持ち方はサイズによって変えたほうがよい
ズバリ、握り方はサイズによって変えた方がよい。
一般的にはグリップはしっかり握りましょうと言われるのですが、小さいサイズのネジを締める時にグリップをしっかり握って締めると締めすぎ(トルクオーバー)になるので、私はサイズによって握り方を変えることを勧めています。
締め付けるための力には個人差があるので、自分に合った握り方を見つけてもらうために私の方法をご紹介します。私の場合は小さいサイズのネジは親指・人差し指・中指の三本の指だけで詰めむように持ってネジが固くなるくらい。サイズが大きくなるに連れて三本指で握ったり、四本五本と指を増やしながら調整していきます。私は締め付けの力加減をトルクチェッカーという数値で確認できる機器でトレーニングして感覚を身に付けてこの方法を身に付けました。
この方法は小さいねじでは力を入れても力が入りきらないように握るようにすればよいという考え方から、このように握ることを推奨しています。緩ければ握り方を変えて締めてみるを繰り返していくことで自分に合った握り方が見つかります。ただし、この方法で注意点がありふらふらする握り方をしない事。
理由については次の項目で説明します。
力の加え方とバランスは7:3
このバランスをまず覚えてください。
何のバランスかというと、ネジをドライバーで抑える(押す)力が7、ドライバーを回す力が3なんです。抑える力(押す力)の方が強いというと初心者の方は皆さん驚かれます。
これを知らずに回すことへ意識を向けて作業するので、ドライバーが滑ってネジの頭をつぶしてしまうというネジトラブルの原因ナンバーワンになるんです。初心者あるあるです。私も初めは何度もやって上司や先輩に怒られてきました。これが先ほどの握り方でふらふらした握り方をしない事といった理由です。回す力が強くなれば抑える力はもっと強くなければなりません。
また、このバランスはハンドドライバーだけでなく電動ドライバーも同様です。電動の方が手で回すより力がかかりやすいので、しっかり押さえることに意識するよう気を付けてください。
締め付けた後は必ず確認!!
単純な事ではありますが、ネジを締めた後は必ず締まっていることを確認するようにしてください。
締め忘れていることや緩い場合があります。
また、過度に締めすぎた場合に対象物が破損や変形をしていることもあり、確認したときに気付きがあるのでしつこいですが大切なので必ず確認するようにしてください。
安全な作業環境・姿勢を確保する
締め付け作業をする時には可能な限り安定した作業台や安定して力が均等に入る姿勢で作業するようにしましょう。不安定な姿勢や環境で作業すると先ほどの握り方も変えなければきちんと力が入らなかったり、手を滑らせてけがをする原因になります。
不安定な状態で作業するのはやめましょう。
まとめ
ここまでの内容で覚えておいてほしいことは特に次の3つ!
- ドライバーはネジと同じ数だけ種類やサイズがある。適切なものを使いましょう。
- ドライバーの握り方はサイズによって変えましょう。
- ネジをドライバーで抑える力が7:ドライバーを回す力が3
今回説明してきたことはドライバーでネジ締めをする為に必要最低限覚えて、感覚でも体で覚えておくべき内容なのでぜひ身に付けてあなたのものづくりライフに貢献できれば幸いです。
おまけ:握りやすいドライバーおすすめ2選
握りやすさは手の大きさにもよるのですが、色々使ってきた私が2パターンに絞っておすすめドライバーをご紹介します。ぜひあなたの工具箱の中に仲間入りさせてみてはいかがでしょうか。
▲▲私のおすすめボールグリップドライバーです。
ちょっと癖があって、見ての通りケツデカなんです。なので、狭いところで使おうとするとボールが邪魔になってまっすぐに使えないなんて状況がほかのドライバーと比べて弱点かもしれませんが、それでもおすすめするのはこの形状の一番いいところ手で包み込むようにホールドできる事で、力の微妙なコントロールがしやすいので一番気に入っています。ぜひ、このホールド感を試してみてください。ハマりますよ(笑)
▲▲もう一つのおすすめはクッショングリップドライバーです。
このドライバーは先ほどのボールグリップと違ってスリムなので手で包み込むような持ち方には不向きなんですが、握って締め込む作業には最高のグリップ感なんです。このグリップ感を生み出しているのは握った手の形に変形してくれるゲル入りグリップ。この形状が力をしっかりネジに伝えてくれるので気に入っています。
この2つのタイプのドライバーがお互いに弱点を補いあってくれているので私の工具箱の中ではいつも良い相棒として活躍してくれています。
それでは、今日はこんな感じで終わります。
最後まで見てくれてありがとうございました。
ネジ締めをしているとテクニックを習得しているプロでも、やっぱりトラブルは付き物です。トラブルはキチンと対処すれば誰でも対応可能なんです。興味のある方は是非ご覧ください。
ネジ締め歴25年のまるたかが実際に現在も使っているトラブルの時の対処方法と未然に防ぐテクニックを状況別で解説した記事はこちら▼▼
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