こんにちは!まるたかです。
あなたの家の家電製品こんな状態になっていませんか?
日頃使っているとあまり気にすることが少ないコンセントプラグも使い続けていると断線して家電が動かなくなった。そんな経験あるのではないでしょうか?
そのタイミングで選択肢は買い替えか修理になると思います。
『形あるものはいずれ壊れる』
という言葉もありますが、こう考えてみるとどうでしょう。
『壊れても直せるようになれば、長く愛用できる』
そこで今回は『プロが教える誰でも出来るコンセントが断線した時の簡単な直し方と断線しないための簡単テクニック』をわかりやすく紹介します。
最後まで読んでくれると嬉しいです!
まずやるべきこと『安全確保』
断線に気付いたらまずしないといけない事、
それは
『安全確保』
コンセントからプラグが抜けた状態であればいいのですが、コンセントに挿した状態で発見した場合、使用を即中止してプラグを抜く必要があります。
この時に、電線がむき出しになってると感電やショート(短絡)する恐れがあるので部屋のブレーカーをOFFにしてからプラグを抜くと安全です。
断線の修理に必要な工具
絶対に必要な工具
- プラスドライバー
- ニッパー
- カッターナイフ
持っていると便利な工具
(個人的にはこちらも安全のために使用してもらいたい。)
- ストリッパー(電線被覆剥き工具)
- 圧着工具
- 圧着端子(サイズ:R1.25-4)
- テスターまたは導通ブザー
取り急ぎ修理が必要な状況の方もいるかと思いますので、緊急処置用の方法(上記絶対に必要な工具のみ使用)と安全に作業する方法(持っていると便利な工具も使用)を注意点も含めてしっかり解説していきます。
誰でもできるコンセントプラグの修理方法
コンセントプラグの修理は誰でも出来る事ではありますが、きちんと理解しないまま作業をするとショートやその後の火災につながる作業であることを理解しておきましょう。
- コンセントから抜けている状態であることを確認
- はじめに説明しましたが必ずコンセントプラグに電気が通っていない状態で作業をしてください。感電・ショート・火災の原因になります。
- 断線している個所の特定
- 使用状況により断線している個所は異なるのですが一番断線しやすいのは、やはりコンセントプラグの付け根がダントツで多いです。
- 断線している個所の判断基準はその部分だけが骨が抜けたみたいに柔らかくなっています。あとは、断線しそうな箇所はすごく熱を持っているので熱くなります。なので事前に熱くなっているなと思ったら断線の兆候の場合もあるので予防処置をしておくのもいいですね。
- 断線しているところより少し避けてニッパーでカットする
- 断線している個所をカットすると状態によってはまたすぐに断線する恐れがあるので、目安で断線箇所より10㎜程度余分にカットしましょう。
- 【カットする際の注意点】
- ニッパーで指を切らないように注意する事。
- 電線のカット面がまっすぐになるようにカットする事
- ニッパー以外の工具(ハサミなど)は使用しない事⇒ハサミの刃が痛む原因とケガの恐れがある為
- 電線を割く(30~40㎜程度)
- 電線の種類により割き方は異なりますが、ここでは代表的なVFFコード(電線に印字してます)について説明します。
- 電線の真ん中にスジが入っているコードです。そのスジを少しニッパーもしくはカッターナイフで切れ目を入れます。
- あとは、手でさけるチーズの要領で割いていきます。
- 目安は30~40㎜程度。
- あまり剥きすぎるとコンセントプラグのカバーから割けた部分が見えて見栄えが悪くなるのでカバーからはみ出さない程度にしておくことをおすすめします。
- 電線の被覆をカッターナイフで剥ぐ(15㎜程度)
- 少々テクニックが必要なので可能であればストリッパーの使用をおすすします。
- カッターナイフで被覆を剥くときは剥きたい長さの位置で被覆の外周に刃を入れます。
- 【ここでワンポイントテクニック】
- 外周にカッターナイフの刃を入れる時にはカッターナイフを押しつけながら電線を回転させて外周にスジを入れます。
- カッターナイフを引いて切ると刃が入りすぎて中の芯線(電線の中の銅線)まで切れてしまいやすくなる為。
- 【注意点】
- 芯線が切れてしまうと流れる電流容量が減ってしまうので、火事の元になります。
- もし切れてしまったら、③からやり直すようにしましょう。
- 新しいコンセントプラグのカバーを開ける
- カバーのネジを外して開ける。
- 電線で輪作り(?をひっくり返したみたいな形の輪っか作り)をする
- ⑤で被覆を剝いだ電線をバラバラにならないようにねじる。
- 【注意点】
- ねじる方向は電線の先を自分に向けて時計回りになる方向にねじります。
- 反対にねじると後の工程で線がバラけてきます。
- 電線の輪っかを時計回りになる方向にセットしてねじ止めをする。
- 輪っかの大きさがコンセントプラグの端子のネジ径に合っているか確認する事。
- 大きすぎ⇒ネジからはみ出して2本の線が接触してショートする危険性あり。
- 小さすぎ⇒ねじ止めできない。
- 【キケン作業】
- よく『ネジに電線を巻き付けてからねじ止めをする』もしくは『Y字に電線を分けてネジの左右からねじる』と紹介する方がいるのですが、これキケンです!やめましょう。
- 【どのように危険なのか】
- 2重以上巻き付けると『電線ひげが出やすい』『直径が太くなる』これによりショートする恐れがある。
- また、ネジがそれほど長くないのでネジの締め付け不足が発生して、ネジのゆるみによる電線のほつれでショートする。
- Y字にねじっていくとネジは時計回りに締めていくので、ネジの右側から巻いた線がほどけていく為、ショートします。大変危険なので絶対にやめましょう!!
- 輪っかの大きさがコンセントプラグの端子のネジ径に合っているか確認する事。
- 電線ひげが出ていないことを確認してからコンセントプラグのカバーを閉じる
- ここで次の事を十分すぎるくらい確認します。
- 『ネジのゆるみ』
- 『電線ひげ』
- 『ネジ間の電線の接触』
- カバーをしてしまうと次に断線等の問題が発生しない限り確認する事はないと思いますのでしっかりと確認して、問題なければコンセントプラグのカバーを閉じます。
- ここで次の事を十分すぎるくらい確認します。
- 修理完了
- お疲れさまでした。修理完了です。
ここから先は断線の原因と発生を防ぐための簡単テクニックについて解説します。
読んでもらえると嬉しいです。
そもそも断線する原因は『金属疲労』
断線する原因はズバリ
『金属疲労』
電線の素材は銅です。つまり金属なんです。
「わかっとるわ!」って声が聞こえてきそうですが、
電線の取り扱い方を見ていると紐を扱うような使い方をしている方が多いように感じます。
電線は樹脂でできた被覆が覆っていて断線しないよう細い線の束にすることで柔軟性もあるので、そのように扱ってしまうのだろうと思います。
が、金属は応力を継続的もしくは繰り返し加えることで組織破壊を起こしてしまいます。つまり人でいう骨折した状態ですね。
コンセントに使用されている電線VFFコードは軟性を持たせるために0.18㎜の細い線(素線)が30~50本(電線サイズによる)の束になって1本の電線を構成しています。
軟性を持たせているといっても限度があります。
コンセントプラグを抜き差しする時に電線を引っ張ったり、線がねじれたまま使用していたりすると、素線は1㎜にも満たない柔らかい銅線なので電線も耐えられなくなり1本2本…と切れていきます。
いずれ、電流容量オーバーになったときに焼き切れてしまいショート発生となります。
このことから、断線が多い箇所は抜き差しの多い『コンセントプラグの根元の金属疲労』がダントツで多い理由なんですね。
では、断線しないためにはどのような取り扱いをした方が良いのか紹介します。
断線しないための簡単テクニック
断線しないための簡単テクニックはズバリ
『電線を引っ張ったり、ねじったりしない事』
……わかっています。しつこくてすみません💦
引っ張らないためにメーカーさんはコンセントプラグにいろんな工夫をされているのをご存じでしょうか。
コンセントプラグの形状はメーカーにより異なりますが共通しているのが
- 凹み
- すべり止め
- ボディーのくびれ
凹みは指で挟みやすいように、
すべり止めは引き抜くとき滑りにくいように、
ボディーのくびれは手がなじみやすいように、
メーカーでサイズ感も含め色々工夫をされています。
交換する際にあなたの手にフィットするコンセントプラグを探してみるのも面白いかもしれませんね。
話を戻します。
つまり、その3点を意識してコンセントプラグを握って抜き差ししてみてください。それだけでも今までと違った感触を感じれると思います。
それでも、抜きにくいコンセントあると思います。
壁のコンセントの使用期間によっても抜きにくさには差があります。
そんな時は、このテクニックを使ってください。
【||】この形の向きで挿している場合、コンセントプラグをしっかりつかんで上下にこねながら抜いてみてください。
簡単なこのテクニックで疲労による断線はほぼ起きません。ぜひお試しください。
一つ注意点は左右にはこねないでください。コンセント側のバネが緩くなりコンセントプラグが抜けやすくなってしまいます。
まとめ
今回は誰でも安全にコンセントプラグを修理できる方法について解説しました。
コンセントが断線しただけで愛着のある電化製品を買い替えるのは、もったいないなと私は思うのでもし、今回の記事が私と同じ気持ちの方のお役に立てれば幸いです。
しつこいですが最後に、電気は目に見えません。
感電や火災の発生原因にもなります。
安全に作業する自信の無い方は専門知識のある方や専門業者に相談してください。
それでは、今日はこんな感じで終わります。
最後まで見てくれてありがとうございました。
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