こんにちは!まるたかです。
今回は不器用な人でもできる圧着工具の基本的な使い方とプロがやってる失敗しないコツを解説します。
早速ですが圧着端子を使っている人でこんなことをしている人はいませんか?
『圧着端子って、ギュッとつぶせばそれでOKやろ?』…
実はこれ事故の原因になるのでとても危険です!
ちゃんと決まった条件で圧着できてないと…通電不良・ショートによる火花・最悪の場合は火災の原因にもなりかねません。
ここから初心者でも安全・確実に圧着できる方法と、おすすめ工具を20年以上配線作業をしてきたプロが紹介します。
最後まで読んでくれたら、プロがやってるきれいな圧着ができるようになります。ぜひご覧ください。
では早速いきましょう!!
圧着工具の正しい使い方(ステップ解説)
圧着って一見むずかしそうですが、正しい手順を踏めば誰でもできるんです!
ここでは超簡単に4ステップで紹介します。
① ワイヤーストリッパーで被覆をむく
→ 圧着端子から0.5~1㎜程度突き出す長さで!最初は定規で測ってみてください。
※圧着端子のサイズが変わっても目安は一緒です!
ちなみに圧着端子が1.25sqの場合むき長さは5.5mmでむくとイイ感じに仕上がります。
「ワイヤストリッパーって何?」って思われた方、「知ってるけど使ったことないわ」って方に被覆を簡単にむく方法をわかりやすく解説したおすすめの記事はこちら⇒ワイヤストリッパーの使い方と初心者おすすめ3選
② 圧着工具に圧着端子をセットして端子に芯線を奥まで差し込む
→ ダイスのサイズを確認して圧着端子の前後左右センターになるようにセットしたら、芯線が奥まできっちり入ってるか確認!
ちなみに前後のセンターは圧着工具の厚みから圧着端子がはみ出してる部分が均等になる位置、左右のセンターは圧着端子のスリーブ(電線を差し込む部分)に凹んだ縦筋が入っているのでそこを圧着工具のオスダイスに合わせると前後左右センターになります!


※ダイスとは圧着工具のカシメる部分の凸と凹の部分の事で凸をオスダイス、凹をメスダイスといいます。
③ 圧着工具を使ってグッと握る(カシメる)
→ しっかり握り込む!
使う工具によってはすごく堅いので握力に自信のない人は滑らないように滑り止め付きの手袋をしておくことをお勧めします!
④ 終わったら軽く引っ張って抜けないか確認
→ 抜けないことを確認!

お疲れ様でした。
ここまででわからないことはありませんでしたか?
この一連の作業はプロも同じ工程で行います。また配線の国家資格でも特に重要な作業として厳しくチェックされる項目ではあるのですが、練習すれば誰でもできる作業なのですぐにできなくても諦めず挑戦してみて下さい!
ここまでで『やり方はわかったけど、正しくできているのかわからないよ』って方もいると思います。
ご安心ください。
次に圧着作業で『正しい圧着』と『やってしまいがちな失敗の圧着』を紹介します。
初心者がよくやる失敗あるある

圧着作業で初心者だけでなくプロでもやってしまう失敗は大きく分けて次の3つです。
- 芯線が奥まで入ってない、入り過ぎ!
- ダイスのサイズが合ってない!
- 圧着端子のカシメる場所がズレてる!
→カシメ過ぎは断線の原因、カシメ不足は脱線の原因になります。
芯線が奥まで入ってない、入り過ぎ!【突き出し不良】


ダイスのサイズが合ってない!【サイズ間違い】

圧着端子のカシメる場所がズレてる!【前端・後端圧着】【ローリング】




失敗したときの対処法
失敗しても落ち込まんでええよ!ちゃんとリカバリーできるから。
プロも実践している失敗したときの対処法は次の2つ!
- やり直すときは圧着端子を切り落として、新しい圧着端子で再挑戦するのが基本!
- 被覆をむく時に必ず!芯線のむき長さを確認する事!もし短くなってしまったら、圧着する前に必要な長さに再度追いむきする。⇒この時にプロの裏技‼は0.5㎜とか1㎜とかを追いむきするのは超難しいから欲しい長さより長めにむいて後で必要な長さにカットする。
初心者におすすめ!圧着工具3選
こちらの記事【初心者向け】家電修理に必要な工具8選!コンセントプラグ交換を自分でやる始め方】でおすすめ工具とご紹介したマーベルの電工ペンチですがメイン使いには正直向いていません。一台四役(ワイヤストリッパー・圧着・ニッパー・ねじ切り)というところは確かに便利ではあるのですが、特化してないということは使い勝手もそこそこということなんですね。サブ工具として常備しておくといいでしょう。場所も取りませんしね。
前置きが長くなりましたが、メイン使いする圧着工具でおすすめしたいのはやはりラチェット式です。
なぜかというと先ほどのマーベルのツールはラチェットがついてないので自分の握力頼りのカシメになるので握力がない人ではきちんとカシメることができません。
そこでラチェット式を使用することで機構的にカシメがきちんとできるまでロックがかかるので補助機能付きの圧着工具って感じで軽い力でカシメることができます。
実際、ラチェットが付いてるだけでここまで違うのか…って最初は驚きました。
グッと握り込む力もいらないし、「ちゃんとカシメられてるか不安…」なんて心配もなくなるんです。
最初の1本にこそ、ぜひラチェット式を選んでほしいですね。価格差以上の価値、絶対あります!
① ロブテックス 圧着工具(ラチェット式)
→ 失敗しにくく、軽い力で圧着できるから初心者向け!
② ホーザン P-732(プロも愛用!まるたか推奨!)
→ DIYだけでなく、現場でも使われるレベルの性能!筆者(まるたか)も使ってます!!
③ アイウィス 圧着工具セット(コスパ重視!)
→ 複数のダイスが付属で幅広く使える!ワイヤストリッパーもセットになってるのがいい感じ!
まとめ
圧着工具の正しい使い方
- ワイヤストリッパーで被覆をむく→ 圧着端子から0.5~1㎜程度突き出す長さで!
- 圧着工具に圧着端子をセットして端子に芯線を奥まで差し込む→ センターよし!突き出しよし!
- 圧着工具を使ってグッと握る(カシメる)→ しっかり握り込む!
- 終わったら軽く引っ張って抜けないか確認→ 抜けないことを確認!
初心者がよくやる失敗あるある
- 芯線が奥まで入ってない、入り過ぎ!→突き出し不良
- ダイスのサイズが合ってない!→ダイス・端子サイズ不良
- 圧着端子のカシメる場所がズレてる!→前端・後端圧着、ローリング
失敗したときの対処法
やり直すときは圧着端子を切り落として、新しい圧着端子で再挑戦するのが基本!
初心者におすすめ!圧着工具3選
- ロブテックス AK2MA(初心者おすすめ)
- ホーザン P-732(プロも愛用!まるたか推奨!)
- アイウィス 圧着工具セット(コスパ重視!)
圧着って聞くと「難しそう…」と感じるかもしれませんが、安心してください。
道具と手順さえ合っていれば、ちゃんとできるようになります。
この記事を何度でも参考にしながら、ゆっくり進めていきましょう。
きっと電気配線が、グッと身近に感じられるようになりますよ。
今回の記事があなたの、安全で楽しいDIY配線ライフのきっかけになれば最高です!
また、『練習してできるようになったよ!』や『もうちょっとこの部分が分かりにくいから教えて!』『こんな場合はどうやってやればいいの?』など、どんなことでもコメントいただければ励みになります。次の記事にも活かせるのでぜひよろしくお願いします。
それでは、今日はこんな感じで終わります。
最後まで見てくれてありがとうございました。
習得したらコンセントプラグを修理する実践編をしてみてはいかがでしょう▼▼
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