『ネジをまわしていたらいつまで経ってもくるくる回って締まらない…。』
『ネジを抜いて確認しようと思ったけど空回りして抜けない…。』
『ネジ穴がグスグスでネジ山がかからない。』
――あるあるですよね。めちゃくちゃ焦るやつ。
でも先に結論から言います。
そのネジ穴、まだ助かる可能性は高い。
この記事では、
- なぜネジ穴がバカになるのか(=再発させない考え方)
- 悪化させない初動
- 状態別の具体的な直し方(木工/金属)
を、現場で20年以上ネジを触ってきた目線でまとめました。
「今すぐ直したい」だけじゃなく、
「もう二度と同じ失敗をしたくない人」向けの内容です。
ものづくりをしているとほかにもネジトラブル(頭つぶれ・ネジ折れなど)ってあると思います。そんなネジトラブルの解決方法も知りたい方は【ネジトラブル解決まとめ】をご覧ください。
なぜネジ穴はバカになるのか?【結論:締結の原理を知らないから】
結論からいきます。
ネジ穴がバカになる原因の9割は、締結の原理を知らないこと。
ネジって「回して止める」ものやと思われがちですが、
実際はネジとネジ穴が引っ張り合って止まってる。
ところが――
- 斜めに入る
- 力をかけすぎる
- 工具任せで感覚を無視する
これをやると、
ネジ穴側が先に負けて削れて広がる。
イメージは
👉 ドリルで穴を拡げてる状態
当然、締まらなくなりますよね。
もう二度と失敗しないために、最初に知ってほしいネジ締結の基本
ここ、めっちゃ大事。
ネジは「止まる」んじゃなく「均衡する」

ネジは
- ネジ自身の引っ張る力
- ネジ穴が抵抗する力
このバランスで締まってる。
だから、締めすぎるとどうなるか。
👉 ネジの引っ張る力が勝ちすぎて
👉 ネジ穴が先に壊れる
👉 結果、緩む
「締めすぎると緩む」って、これが理由。
まっすぐ入れる=最強の再発防止
斜めに入ったネジは、
回しながらネジ穴を削ってるのと同じ。
コツはシンプル。
- 最初は軽く
- 入らなければ一度緩め方向に回す
- カチッと合った感覚が出てから締める
これだけで失敗率は激減する。
手の感覚は、最強のセンサー
電動工具は便利。
でも、
- 引っかかり
- 怪しい重さ
- 急に軽くなる感覚
これ、手じゃないと分からない。
細いネジほど、
👉 親指と人差し指だけで回す
力を制限するのも立派な技術なんです。
それでも起きたときの初動【まずは悪化させない】
ネジ穴が怪しいと感じたら、
いきなり直そうとしない。
まず確認。
- ネジはまだ抜けるか?
- 完全に空回りか?
- 材料は木?金属?
ここで焦って
- 電動で無理やり
- 太いネジに変更
- 接着剤で固める
これやると一発で詰む。
「今は直すフェーズじゃない」
一回、落ち着きましょう。
状態別|ネジ穴がバカになったときの対処法
ここから実践編です。
まだネジが抜ける場合(てこの原理)

マイナスドライバーなど、
先が薄く硬い工具を
ネジ頭と材料の間に差し込む。
- 少し持ち上げながら
- ゆっくり緩める方向に回す
この時に焦りは禁物です。回っているか必ず確認。
抜けたら、次へ。
ネジ穴を再利用したい場合①【木工編】
小さい穴:爪楊枝
大きい穴:割り箸
- ボンドを塗る
- 穴の奥まで差し込む
- はみ出しをカッターナイフやノコギリで穴がフラットになるようにカット
※入りにくかったら少しカッターナイフなどで削って先を細くしてみてください。
これでOK。
完全復活ではないけど、
現場でも普通に使う裏技なんです。
最近は木部用パテも便利ですよ。
ネジ穴を再利用したい場合②【金属編1】
理想は溶接。
でも家庭じゃ無理。
そこで使うのが金属用エポキシパテ。
- 穴に詰める
- 完全硬化(目安:24時間)
- 再度穴あけ
時間はかかるけど、
確実性は高い。
パテが乾くまで待てない!
そんな、緊急時はこれ。
ネジ穴補修シートを使用します。
これをやると一発で詰むNG行動
- 太いネジに変える
- インパクトで締める
- 瞬間接着剤で固める
全部、
取り返しがつかなくなるやつ。
再発防止のために最低限そろえたい工具と考え方
ここが一番の投資ポイント。
- トルクを感じられるドライバー
- 潤滑用のグリス/浸透潤滑剤
- サイズに合った工具
「便利そう」じゃなく、
失敗を防ぐために選ぶ。
ネジトラブルは全部ここに集約される
この3つは全部つながってる。
順番に理解すると、
ネジ作業は一気に楽になります。
まとめ
- ネジ穴がバカになる原因は、締結の原理を知らないこと
- 焦ると悪化する。まず落ち着く
- 状態に応じて、正しい対処を選ぶ
- 再発防止は「まっすぐ・適切な力・感覚」
失敗した経験は、
ちゃんと知識に変えれば資産になります。
今回の記事が、
あなたのものづくりライフの
「もう一段レベルが上がるきっかけ」になれば嬉しいです。
それでは、今日はこんな感じで終わります。
最後まで見てくれてありがとうございました。
大切なので何度も言います。ネジのトラブル対策を理解できれば作業が楽になります。
こちらの記事で紹介しているので一緒に学んでいきましょう。▼▼





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