テスターで電圧を測る方法|「どこに当てる?」で迷わない測定の基本

測定
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「テスターで電圧を測りたいけど、赤と黒のリードをどこに当てればいいの?」

そんなふうに迷ったことはありませんか?

この記事は、こんな人におすすめ
  • デジタルテスターを初めて使う人
  • 電圧を測るとき、赤黒のリードをどこに当てるか迷う人
  • DC電圧とAC電圧の使い分けが分からない人
  • DC12V・DC24Vなどの測定値が正しいのか判断できるようになりたい人
  • 測定値がおかしいとき、何を確認すればよいか知りたい人

テスターの使い方を調べると、測定モードの選び方や表示の読み方は説明されていても、

「なぜ、そこにリードを当てるのか」

までは分かりにくいことがあります。

電圧測定で大切なのは、数字を表示させることだけではありません。

何と何の間の電圧を測りたいのかを考えることです。

この記事では、DC電圧とAC電圧の違いから、赤黒リードの当て方、DC12V・DC24V・AC100Vを測るときの考え方、測定値がおかしいときの確認方法まで、初心者にもわかりやすく解説します。

「どこに当てればいいのか」だけでなく、「なぜそこを測るのか」まで理解して、測定結果を自分で判断できるようになりましょう。

この記事でわかること
  • DC電圧とAC電圧の違いと使い分け
  • テスターの赤黒リードを当てる場所と基本的な考え方
  • 電圧測定が「2点の差」を測る仕組み
  • DC12V・DC24V・AC100Vを測るときの考え方
  • 測定値がおかしいときに確認したいポイント

テスターで電圧を測る前に覚えること

まず、電圧を測る前に3つの基本を覚えておきましょう。

  • 測定モードを合わせる: DC電圧なのか、AC電圧なのかを確認する。
  • リードを正しい端子につなぐ: 黒はCOM、赤は基本的にV(電圧)端子を使う。
  • 測りたい2点を決める: 何と何の間の電圧を知りたいのかを考える。

電圧測定では、一般的なデジタルテスターの場合、黒いリードを「COM」、赤いリードを「V」や「VΩ」などと表示された端子に接続します。

電流測定用の「A」や「mA」端子に赤いリードを差したまま電圧を測ると、測定対象によっては短絡などの危険があります。測定前に必ず端子を確認してください。

また、電圧は基本的に、測りたい2点に対して並列につないで測定します。抵抗や導通を測るときとは違い、電圧測定では回路に電源が入っている場合があります。

電圧を測る前に、測定モード・リードの端子・測定する場所。この3つを確認する習慣をつけましょう。

DC電圧とAC電圧、まずここを間違えない

テスターで電圧を測るとき、最初に確認するのがDC電圧とAC電圧の違いです。

DC電圧(直流電圧)

DCは直流を意味します。

乾電池や一般的な12V・24Vの直流電源など、電圧の極性が決まっている回路で使います。

テスターでは「DCV」「V⎓」などの表示が目印です。機種によって表記が異なるため、取扱説明書も確認してください。

AC電圧(交流電圧)

ACは交流を意味します。

家庭用電源など、時間とともに電圧の向きや大きさが変化する回路で使います。

テスターでは「ACV」「V〜」などの表示が目印です。

間違えるとどうなる?

デジタルテスターでは、DC電圧を測るのにAC電圧モードを選んだり、AC電圧を測るのにDC電圧モードを選んだりすると、正しい値を読み取れないことがあります。

表示が出たとしても、それだけで正しい測定ができたとは限りません。

アナログテスターでは、DC電圧モードでAC電圧を測定すると

壊れます!!

指針が激しく振動して物理的に壊れたり、想定以上の電圧で内部部品を焼き切れたりします。

必ず!!測定する電源の種類に合わせて、テスターのモードを選ぶ習慣をつけておきましょう。

これが電圧測定の第一歩です。

なお、100Vの家庭用コンセントは感電の危険があります。初心者が練習のために測定する対象にはせず、まずは安全な低電圧の直流電源で基本操作を身につけましょう。

テスターの赤黒リードはどこにつなぐ?

ここが、電圧測定で迷いやすいところです。

答えは、測りたい2点に、それぞれ赤と黒のリードを当てる です。

例えば、乾電池の電圧を測る場合を考えてみましょう。

  1. 黒いリードをCOM端子、赤いリードを電圧測定用端子につなぐ。
  2. テスターをDC電圧モードにする。
  3. 赤いリードを乾電池のプラス側、黒いリードをマイナス側に当てる。
  4. 表示された数値を読む。

一般的な乾電池なら、電池の種類や残量などによって異なりますが、おおむね1.5V前後の値が表示されます。

ここで覚えておきたいのは、赤いリードを必ずプラス側に当てなければ測れない、というわけではないことです。

直流電圧の測定では、赤と黒を逆につないでも測定できるテスターが一般的です。その場合、マイナス記号が表示されます。

例えば、赤をマイナス側、黒をプラス側に当てると、表示が「-1.5V」のようになります。

これは、赤いリード側の電位が黒いリード側より低いことを示しています。

ただし、すべてのテスターが同じ表示方法とは限りません。測定する回路や機種の仕様も確認しましょう。

電圧測定は「2点の差」を見ている

ここは、ぜひ覚えてほしい考え方です。

テスターで電圧を測るとき、実際に確認しているのは、赤いリードを当てた場所と、黒いリードを当てた場所の電位の差 です。

例えば、ある直流回路で次のように測定したとします。

  • 赤いリード:電源のプラス側
  • 黒いリード:電源のマイナス側
  • 表示:24V

この場合、赤いリードを当てた場所は、黒いリードを当てた場所より24V高い電位にある、という意味です。

では、黒いリードを別の場所に移動したらどうなるでしょうか?

測定する2点が変われば、表示される電圧も変わる可能性があります。

同じ回路でも、どこを基準にするかによって、測定値の意味は変わるのです。

※ 電位とは:電気のエネルギーの大きさ(高さ)のこと。水が高いところから低いところへ流れるように、電気も電位が高いところから低いところへ流れます。

「電源の電圧」と「部品にかかる電圧」は違う

例えば、24Vの電源を使っている回路があったとします。

電源のプラス側とマイナス側を測れば、約24Vと表示されることが期待できます。

一方、回路の途中にある部品の両端を測った場合、表示されるのはその部品の両端の電位差です。必ずしも24Vになるわけではありません。

回路の構成や動作状態によって、測定値は変わります。

つまり、電圧測定では「何Vあるか」だけでなく、「どこと、どこの間を測っているのか」 が重要です。

ここを意識できるようになると、テスターの数字を読むだけの測定から、一歩進んだ確認ができるようになります。

12V・24V・100Vを測るときの考え方

電圧測定の基本は同じですが、測定対象によって注意点が異なります。

12Vを測る場合

12Vの直流電源やバッテリーなどを測る場合は、DC電圧モードを選び、測りたい2点にリードを当てます。

例えば、12Vの直流電源の出力電圧を確認したいなら、基本的には出力のプラス側とマイナス側の間を測ります。

ただし、表示が12Vに近いからといって、接続先の機器が正常に動作するとは限りません。機器を接続したときの電圧や、電源の仕様も関係します。

24Vを測る場合

24Vの直流電源でも基本的な考え方は12Vと同じで、DC電圧モードを選び、測りたい2点にリードを当てます。

測定前に、電源の種類と測定する場所を確認します。

また、電源の出力端子で24Vが確認できても、回路の別の場所では電圧が異なる場合があります。

電源の出力を確認したいのか、機器に供給されている電圧を確認したいのか。目的によって測定する場所を選びましょう。

100Vを測る場合

100Vの家庭用電源は交流です。測定する場合は、AC電圧モードを使用します。

ただし、家庭用コンセントなどの商用電源には感電や短絡の危険があります。

テスター本体とリードが測定環境に適した定格を満たしていることが必要で、正しい測定方法を理解していなければなりません。

初めてテスターを使う人は、家庭用コンセントで練習しないでください。

まずは乾電池などの安全な低電圧の直流電源で測定の基本を身につけましょう。

また、12V・24V・100Vという数字は、測定モードや測定位置を決めるためのヒントにはなりますが、測定器の定格や安全確認を省略してよい理由にはなりません。

電圧が「ある・ない」だけで判断しない

テスターで電圧を測ると、つい「電圧が出ているからOK」「0Vだから電圧がない」と判断したくなります。

でも、測定値だけで回路の状態を決めつけるのは危険です。

0Vと表示されたら、何を確認する?

例えば、電源のプラス側とマイナス側を測って0Vと表示された場合、次のような可能性が考えられます。

  • 電源が入っていない。
  • 電源が正常に出力されていない。
  • 測定する場所を間違えている。
  • テスターのモードや接続に問題がある。
  • 測定している2点の電位がほぼ同じである。

もちろん、回路の構成によって考えられる原因は変わります。0Vという表示だけで、原因を一つに決めることはできません。

また、測定値が0Vに近くても、測定方法やテスターの性能によっては、わずかな電圧を正確に判断できないことがあります。

電圧が表示されたら、正常なの?

こちらも同じです。

例えば、24Vの電源を使っている回路で電圧が表示されたとしても、期待する電圧になっているか、必要な場所まで供給されているか、機器が正常に動作しているかは別の確認です。

測定値は、あくまで測定した2点の状態を示すものです。

「電圧が出ているか」だけで終わらず、「どこで測って、何を確認できたのか」まで考える。

これが、測定結果を正しく判断するための基本です。

測定値がおかしいときに確認する5項目

テスターで電圧を測ったとき、思ったような数値が表示されないことがあります。

そんなときは、すぐに故障と判断せず、次の5項目を確認してみましょう。

1. DCとACのモードを間違えていないか

直流電圧を測るのにACモード、交流電圧を測るのにDCモードを選んでいないか確認します。

表示が出ていても、モードが違えば正しい判断ができない場合があります。

2. 赤いリードを正しい端子につないでいるか

赤いリードが「V」や「VΩ」などの電圧測定用端子に接続されているか確認します。

「A」「mA」などの電流測定用端子に差していないかも、必ず確認してください。

これは間違うと 回路が短絡して電流測定用のヒューズが切れます。危険なので絶対やめてください!!

3. 測定レンジは適切か

手動レンジのテスターでは、測定する電圧に合ったレンジを選ぶ必要があります。

予想される電圧より高いレンジから始め、表示を確認しながら適切なレンジに合わせます。オートレンジ機能がある機種では、説明書に従って使用してください。

測定対象の電圧が分からない場合は、テスターの定格や安全上の条件を確認し、適切な測定方法を選ぶことが重要です。

4. リードを当てている場所は正しいか

測定したい2点に、リードを正しく当てているか確認します。

電源の出力を測りたいのに、別の端子や回路の途中を測っていれば、期待した数値が出ないことがあります。

「何と何の間の電圧を測りたいのか」を、もう一度整理してみましょう。

5. 電源や接続先の状態に問題はないか

テスターの設定や接続が正しくても、電源が入っていなかったり、配線が外れていたりすれば、期待した電圧が表示されないことがあります。

ただし、原因を確認するために、通電中の回路をむやみに触ったり、リードを当て直したりするのは危険です。

まずは安全を確保し、回路図や機器の取扱説明書などで確認できる情報を整理しましょう。

抵抗測定や導通チェックに切り替える場合は、必ず電源を切り、必要に応じて蓄積された電荷を安全に放電してから行います。

まとめ|電圧測定は「どこに当てるか」を考えることから

テスターで電圧を測るときに大切なのは、操作を覚えることだけではありません。

今回のポイントを振り返ってみましょう。

  • DC電圧とAC電圧を間違えない。
  • 赤いリードは電圧測定用端子、黒いリードはCOM端子につなぐ。
  • 電圧は、測りたい2点の電位差を測定する。
  • 0Vや電圧表示だけで、回路が正常かどうかを決めつけない。
  • 数値がおかしいときは、モード・端子・レンジ・測定位置・回路の状態を確認する。

最初は「どこに当てたらええんやろ?」と迷っても大丈夫です。

そんなときは、いきなりテスターを当てるのではなく、まず自分に問いかけてみてください。

「俺は、何と何の間の電圧を知りたいんやろ?」

測定する場所が決まれば、テスターの使い方も見えてきます。

慣れてきたら、電圧を測るだけでなく、測定した結果から回路の状態を考えるところまで、一歩ずつ身につけていきましょう。

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それでは、今日はこんな感じで終わります。

最後まで見てくれてありがとうございました。


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